熊本県球磨地方①『大畑~矢岳~真幸』

今回から熊本編になります。


熊本県をある程度地域別に分けて
これまでのツーリングの記録を残していきます。



球磨地方は人吉市を中心に錦町、多良木町、湯前町、あさぎり町
水上村、相良村、五木村、山江村、球磨村があります。


球磨地方は平成の大合併でも合併せず、
村単独を維持していて、熊本県は九州本土では村が一番多く残っています。


そのため素朴な風景が残されている場所も多く、
個人的に熊本県では一番訪れる場所です。


ところが昨年夏の豪雨災害で大きな被害が出て、
鉄道も壊滅的な被害が出ています。


現在も肥薩線(吉松~八代間)とくま川鉄道(全線)は復旧していませんが、
以前のような復活を祈念して鉄道絡みの記録からスタートです。


R221から山間部の狭小路へ進みやってきたのは
JR肥薩線の秘境駅『大畑(おこば)駅』(人吉市)


日本で唯一、ループ線に3段式スイッチバックがある駅です。



駅舎には無数の名刺が貼られています。
ここに名刺を貼ると出世すると言われてます。


akipyは何度も訪れてますが、いつも名刺を忘れるので
いつまでも出世しません・・・




続いて大畑駅から山中の狭小路を南下します。


途中にあるどこにでもある踏切ですがお気に入りの場所です。
勝手に『天空の踏切』と呼んでます。


この写真は以前撮ったものですが、
今年の夏に訪れたときは運休中のために草も伸び荒れていました。


クネクネの狭小路を走りやってきたのは『矢岳(やたけ)駅』(人吉市)


このすぐそばに矢岳林道があるのでココにも時々立ち寄ります。



大畑駅と同様、明治42年に開業した当時からの駅舎です。


ここを訪れるとカラーではなくモノトーンで撮りたくなります。



駅舎のすぐ横にはD51が保管されてますが、
あまり保存状態はよくないですねぇ・・・


1日3便しかないこの駅ですが、お昼時にちょうど『いさぶろう』が到着。
こんな線路のすぐ横でこんな写真が撮れるのも矢岳駅ならではかも・・・


この写真、車両が見切れてしまいましたが、
スマホのボタンを押した瞬間はばっちりフレームインいていたのですが、
保存までのタイムラグで見切れてしまいました(苦笑)


ココぞ!というときは早めに連写がした方がイイですね・・・




矢岳駅に初めて来たのは30年ぐらい前になります。
自分の写真では伝えきれませんが、昭和の原風景が広がり
初めて見たときは感動モンでした。


矢岳駅から宮崎県側へ下ると『矢岳高原展望所』があります。
ココも大のお気に入りです。


山を下り、R447で次の目的地へ。


『真幸(まさき)駅』(宮崎県えびの市)


大畑、矢岳に遅れること2年、明治44年当時の駅舎が残っています。



この真幸駅もスイッチバックがあります。


ちなみに、前の矢岳駅とこの真幸駅の間に日本3大車窓のひとつがあります。


真幸駅は名前にちなみホームに幸福の鐘があります。


また昭和47年におきた県内最大の山津波で
ホーム流れ込んだ8トンもの巨石が今もそのまま残されています。


ここえびの市には『田の神(たのかん)さぁ』と呼ばれる独特の神様がいらっしゃいます。


旧薩摩藩の文化?風習?らしいのですが、えびの市には約150体あるそうです。
田の神さぁは右手にメシゲ(しゃもじ)、左手にお椀を持った神様です。


熟睡して微動だにしないニャンコもいました。



あまりにも動かないので死んでるのかと・・・


『嘉例川駅(鹿児島県霧島市隼人町)』(登録有形文化財) 
1903年に営業を開始した当時の木造駅舎。


『はやとの風』
たまたま嘉例川駅を見に行ったら入ってきました。



撮った写真を間違えて消してしまったのですが、
この肥薩線には他にも
『大隅横川駅(鹿児島県霧島市横川町)』(登録有形文化財)があり、
1903年に開業された木造駅舎が残っています。


ホームの柱には戦時中の機銃掃射の弾痕も残っています。



次回は現在運休となっている肥薩線の吉松~人吉市までの区間を
実際に乗車した時の様子をお伝えします。

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